ペテン師の勉強ができるタルチュフって本を紹介!
モリエールのタルチュフって作品、読んだことありますか?
この作品は現在絶版になっていて、中古でしか手に入らない、今モリエールの作品で新品で買えてかつ、最も有名なのは"人間嫌い"という作品。
モリエールの四大性格喜劇、"人間嫌い(孤客)"、"守銭奴"、"ドン・ジュアン"、そして"タルチュフ"と、知る人は知るかなり有名な古典作品です。
でもモリエールのある種、問題作と名高いのはこのタルチュフという作品。
あらすじをザックリいうとエセ信心の持ち主であるタルチュフという人間に心酔してるお金持ちのオルゴンと、その母ペルネル夫人。
一方、その周りは胡散臭いと気づいてるけど信じてるオルゴンたちには全く言葉が届かず、むしろ自体を悪化させていく。
最終的にはタルチュフに追い詰められそうにはなるけど、結局悪人は成敗される、といった喜劇です。
問題作とされてるのはつまり1600年代、つまりキリスト教の信心深い人が今より遥かに多い時代に宗教家をボロクソ叩いてるから、信心深い人の敵対心を買ってしまい、公演が長らくされなかった背景がある。
この物語自体は最後は唐突に喜劇的な末路に進むし、内容自体結構シンプルめだけど、モリエールって劇作家はかなり物事を俯瞰してる見られる人物でこの作品にもよく現れてる。
ペテン師のこともよくわかってるとこの作品を読んでいて思うんです。
これは現代にも通ずること、なのでこの本を読んで、ペテン師の特徴について今回この作品と照らし合わせて紹介していきたいと思います!
やたら声がでかい
ペテン師ってやたら声がでかいんですよ。
このタルチュフでもタルチュフの発言権はとても強く、人に事あるごとにこうするべきああするべきと難癖を付けるという設定。
今だとX、つまりTwitterに特に多いけど、やたら強気な口調の人多いよね。
あれはアンチも増やしやすいけど同時に熱烈な信者を生みやすい。
そして今のTwitterの強みはアルゴリズムが特に偏りやすい事。
SNSにはアルゴリズムがあり、このネタが刺さりそう、このネタは興味なさそうだから省こうみたいな機能が多少なりある。
つまりあなたが興味持ったことは表示するけどないことにはとことん表示しない、つまり正しいと信じたことが間違っていても偏る可能性が非常に高い。
それが圧倒的なアンチ、そして濃い信者、というのをTwitterは特に生み出しやすくなってる。
他のSNSにもアルゴリズムはあるけど、極端に偏るのはTwitterだけですね。
そして輪をかけて厄介なのはTwitterは声がでかい方が伸ばしやすいってこと。
強気なスタイルの方が伸ばしやすいってのは明白です。
最近、人の感情を逆撫でさせるアカウントがとことん目立つ、それはそうした方がおすすめ欄に載りやすいからに他ならない。
目立ちたいだけなら過激な方がいいとすら言える、ペテン師にとってこれほど活動できる場所はないですね。
論点のすり替え
そしてタルチュフでも論点のすり替えを行なってたけど、ペテン師は論点をすり替える。
Aに対してAに対する答えを出すんじゃなくてお気持ち表明とか、覚悟、とか私が関与することではない、とか論点に対する適切な回答を出さないんです。
そして誤ったことをしても謝ることはしません。
プライドだけではない、謝ったら、自身の信仰心というブランドを毀損することになるからですよ。
私も何もかもに謝ることが正しいとは思いません、が、明らかな過ちに対してもペテン師は謝らない。
信仰とはこの人に付いていけば、報われる、得られる、みたいな利欲や今で言う推し、みたいな気持ち。
つまり信仰する人は絶対神であり、間違いなどはない、という気持ちにさせることが何より大切。
間違いを認めると言うことは信じてた者も過ちを犯す、すなわち信仰心にブレが生じる。
だから謝らないし、絶対に自分こそが正しいを貫くんです。
敵対する人間には容赦しない
そして最後、敵対する人間には容赦しない、脅すこと、タルチュフも最終的に脅しをかけ実行するシーンがある、モリエールはそこまで人間、ペテン師という生き物をよく観察してる、すごいと言えます。
Twitterだと法的措置をチラつかせたりしている、でもね、Twitterでチラつかせるのは匿名だけで、実名や顔出しアカにはチラつかせない。
なぜか、それは、匿名だから大半は影響力、認知力がないわけですよね?
それで法的措置を取って負けたとする、法的機関に敗訴するということは、間違っていたと正式な烙印を押されることになる。
つまり影響力ある人同士でそんなことをして、負けでもしたら再起不能になるからですよ。
匿名の場合、影響力ないから、チラつかせりゃ大半は静かになったり、開示させて社会的制裁という、恐怖を植え付けようとする。
匿名垢もたまに名誉毀損になり得る発言を後先考えずにするとかあるから、格好の餌食になるわけです。
面白いのがタルチュフは恩義のある人間に仇で返すんですが、Twitterでも深い関係にあった人を、恩義など毛ほども感じない、反転して攻撃したりするする人がいる事いる事。
Twitterとは本来コミュニケーション、コミュニケーションということは当然意見の食い違いによるものは発生し得ます、人間ですからね。
でもAは同意見だけどBの意見には同意できない、と言う人も当然するわけだけど、AとB両方同意してくれない人は敵と見なすのがペテン師です。
少しでも意見に齟齬が生じるとちょっとした事で自身の信仰心が崩れる、ペテン師は自分のイメージにとにかく保守的で弱いものには攻撃的なんです。
まとめ
タルチュフはペテン師という生き物がどういう生き物なのか、ストーリーでわかりやすく、全てを描いてる。
これ一つ読めばはっきり言ってペテン師対策にすらなります。
絶版なんで中古しかないんだけど、抵抗ない人は読んでみてはどうでしょう?
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